- こうけ
- I
こうけ(名・形動)〔「こうけん(後見)」の転か。 近世語。 「こうげ」とも〕目上の者が目下の者にふるう権力。 また, 目上の者が気ままに振る舞うさま。II
「勝手にするは親の~, 今宵の内に嫁(ヨメ)らする/浄瑠璃・忠臣蔵」
こうけ【公家】⇒ こうか(公家)IIIこうけ【高家・豪家】(1)由緒正しい家。 名門。(2)江戸幕府の職名。 老中支配に属し, 主として儀式・典礼をつかさどり, 伊勢・日光への代拝のほか, 特に京都への御使い, 勅使の接待など, 朝廷との間の諸礼にあたった家柄。 世襲で, 足利氏以来の名家, 吉良・武田・畠山などの諸氏が任ぜられた。(3)権威として頼りにするもの。「大将殿をぞ~には思ひ聞こゆらむ/源氏(葵)」
(4)言いわけなどのよりどころ。 口実。「只老いを~にして答へ居たり/今昔24」
〔「豪」は漢音で「こう」, 呉音で「ごう」。 「豪家」と書かれた場合は「ごうけ」とも読まれた〕
Japanese explanatory dictionaries. 2013.